北九州〜小倉・門司の旅〜
(2004/3/6〜7 文責:エマ)


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 PIWを観終わった後は預けていた荷物を受け取って、小倉へ。せっかく遠くへ来たのだし、一応観光らしいこともしたいからね(笑)。中州で屋台めぐりでもするなら博多だし、スペースワールドに行くなら黒崎でもいいのだけど(ひとりでスペースワールドかい!)、中洲の屋台は以前行ったことあるので、今回は小倉。新幹線が停まる駅だし、本州とつながる拠点でもあるので、駅舎も含めて駅前は立派なものでした。特にこの時は、旧小倉そごうの跡地に小倉伊勢丹がオープンしたばかりで、後で帰りの空港バスの時間待ちの間、寒さしのぎに(爆)中をぶらぶらしたけど、活気がありましたね〜。
 以下写真は白黒はフィルム使用、カラーはデジカメと、一部フィルムを使用したものです。

モノレール 到着した日はホテルにチェックインしてから遅いお昼を食べに駅前へ。きれいで立派な駅舎からのびる、近未来的な外観のモノレール。オープンしたばかりの大きなデパート。でも一歩路地裏に入ると、“昭和”の雰囲気漂うお店がたくさん軒を連ねているのです。
 「京町銀天街」「魚町銀天街」というアーケード商店街から庶民の台所「旦過市場」まで、新旧さまざまな店が並ぶ様子は、よく知るところだと、京都の寺町〜新京極〜錦市場の感じに近いかな? ほどなくして目指す店へ到着。

 北九州・小倉は「焼きうどん」の発祥の地なのだそうです(ちなみにアーケード型商店街の発祥もまさに小倉の銀天街なのだそう!)。PIWを観に行くことにしたので周辺の情報を調べている時、初めて知りました。戦後、飲食店で「焼きそば」を出そうとしたのだけど中華麺が手に入らず、うどんを炒めて出したのが始まりなのだとか。その後、小倉の名物を作ろうということでいろいろな店がオリジナルの焼きうどんを作っているそうなのだけど、今回はシンプルに発祥の味を食べたかった。
鳥町食堂街 というわけで入った店は、おばあちゃんがひとりでやってる、10人も入らないような小さな店。オリジナルは乾麺をゆでたもので、お昼時を過ぎてまったりしてたおばあちゃん、昼用にゆでておいた麺を鉄板にのせ野菜をまぶし、たれを刷毛で塗ると、あっという間にちゃっちゃっちゃ〜と炒めて出来上がり♪ さすが年季の入ったすばやい手つき。ボリュームがありすぎることもなく、小腹を埋めるにはちょうどいい量でした。(こんな感じ
門司港駅ホーム この後は再び電車に乗って、門司港へ。駅舎も含めて、レトロな建物をテーマとして「門司港レトロ」という観光地帯になっているのです。
門司港駅構内
旧門司三井倶楽部 左は「旧門司三井倶楽部」です。乗る前からはらはら降ってた雪が、駅から一歩出ると雨を含んだような重たさに変わっている上、それが横風で吹き付けられてまっすぐ立つのも難しいほど。そう、ここは港、“海っぺり”だったのよね。とても散策できるような天候ではなく、空はどんより。寒さもつのってきたので早めに夕食に。近くに地ビールのお店があるのです。
 ペールエール、ピルスナー、ヴァイツェン、月替わりのスペシャルビールがあるのだけど、ヴァイツェンのみ期間限定メニューで3月は仕込み中、4月にならないと飲めないとのことで残念!
 小さいグラスで少しずつ飲める“お試しセット”があるのでそれで全種類飲んでみましたが、この月のスペシャルはスモークしたホップを使っていて(ラウホビール、だったかな^^;;)、スモークしたチーズやハムのような風味が面白い。ペールエールのほうがしっかり“飲んでる”感があって好きかな。並べて飲み比べると味の違いがよくわかっていいですね。
料理は、アンチョビとケッパーとガーリックのピザを選択。ビール酵母を使ったピザ生地が特においしかった! 薄いのにもちもちした生地は、それだけでも食べられるくらい味わい深い。“それだけ”を食べたくなって、フォカッチャ頼んでしまいました(笑/あと枝豆も) …食べる前に撮るべきだけど、食欲のほうが先にきてしまったのよね(^^;;
 ふー。寒さしのぎに雪がやむまでと思ったけど、ずいぶんゆっくりしちゃったな(笑)。全然天候が回復しないけど、日が落ちてしまったので夜景観賞にはむしろ遅いくらいなので、覚悟を決めて外に出ることに。
 こちらに来るとき門司港ホテルの横のはね橋(駅からは近道なのですよ)を渡ってきたので、今度は反対側から。「北九州市立国際友好記念図書館」「旧門司税関」「海峡プラザ」を通って「門司港ホテル」「旧大阪商船」と巡ったけど、雪はともかく風がどんどん強く冷たくなっていくのでもう限界(>_<)。追い風だと身体が勝手に前に進むので歩くのラクだね〜(←ヤケクソ)。向かい風だと雪が目に入る&“前に行こうとしてるのに後ろに進む”パントマイムみたいになっちゃうが。
 見所の半分も見てないけどライトアップもこの天気では5割減に見える(^^;;。ということで小倉へ戻りました。…リベンジが必要だな。

 小倉へ戻ると少し内陸な分、風は強いけど雪は止んでいました。駅前で「テレビで紹介された」というデザートを買い込んでホテルへ。8時頃だったかな? 個人的でも仕事でも、旅先ではいつもならばりばり動いてる時間帯だけど、もうむやみに歩く気になれず、飲みに出かける気にもなれず、「明日の行動は、明日の天候次第だな〜」と考えながら部屋でのんびり。
 翌朝、窓の外は…昨日と変わらず…。空は晴れているのに雪が舞う。
 ↑の写真の1時間後がこれ→。外に出ようと思うと降ってくるのよね…雨女ならぬ雪女か私は(爆)。

 気を取り直してチェックアウト後は、昨日の散策で見つけた24時間開いてるラーメン店へ。

 とんこつラーメンのみの店で、(1)かつては会員制だった、(2)カウンターに隣を気にせず食べることに集中できるよう仕切り板がある、(3)細かく注文をオーダーできる(というより指定しないといけない)、(4)カウンター前にのれんがかかってて店員と顔を合わすことがない、などなど、ちょっと変わってる。東京や千葉にも支店があるそうだけど、こちらに来たらやっぱり「とんこつ」食べないとね(笑/単純)。私が知ってるラーメン店はたいてい営業時間が夕方から深夜とか、昼やってもかなり遅めなので、「24時間=早お昼ができる」というので、他に探すまでもなかったです。
 後から「どくだみ」ブレンドのオリジナル茶も注文したけど、さっぱりして「とんこつ」食べた後にちょうどよいお味。

 帰りの便は北九州発。空港へはバスで向かったのだけど、空港というよりは「公民館」といった風な建物で(^^;;平屋なのです/新空港を建設中だそうですが)。チェックインを済ませ、おみやげを買い込み手荷物検査へ。そこを過ぎるといきなり窓の外に飛行機! …いや、別にいいんだけどもね。たいして驚くところでもないのだろうし。でも羽田に慣れてるせいか、あまりにあっさりしてたので拍子抜けしたというか。飛行機乗るのって、電車乗るのと違う心の準備が必要だと思っていたのだけど、それ「大げさ」なのだと気づかされたようでしたわ(^^;;;。

 もとはPIWがきっかけだった北九州の旅。久しぶりにクーリックを見れたのでやっぱり来てよかったです! 「飛行機乗りたい欲」も満たされたし(笑)、地元の味も堪能したし。ただひとつ心残りは「夜景」! 門司港では天気がよければ早めに行ってレンタサイクルで回れると考えていたので、当初考えていたのとずいぶん予定が違っちゃいましたからね。写真も、あの風ではどんな高級三脚でも吹っ飛ぶこと必至。もしまた来ることがあったら、そのときは是非とも天候に恵まれたいものです(^^;;。



2003 PIW

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