Washington,D.C.の旅 -Part 2-   (2002/12/29〜2003/1/1)




 12月29日。B&Bの食堂でオーナーの娘さんらしき女性(でも日本語通じなかった^^;;)が作ってくれたベーグル、卵、ベーコン、ヨーグルト、シリアル、ジュース、コーヒーの朝食をいただき、外に出てみた。

 まずは観光案内所へ。入り口で金属探知機を通った上、かばんのチェックを受ける。ペットボトル飲料は持ちこめないとのことで、半分ほど入っていた水を近くの植木にやり(一気に飲むのはこの体調では厳しいよ^^;;)、中に入ってまた検査。ようやく中に入り、現在の観光客向け案内をもらう。

 それによると、ペンタゴンは現在、見学は学校関係のグループのみ許可中。これは出発前にペンタゴンのHPで得た情報と変わらず。議事堂はガイドツアーのみ実施、その他は通常どおり営業しているとのこと。
 まずは昨日ちょっとだけ立ち寄った(笑)Union Stationへ行ってみた。

◆National Postal Museum◆

 右の写真はUnion Station。ニューヨーク方面へ行けるアムトラックと、DC内を走るメトロの駅。内部にはショッピングモールやシネコンが入っていて、この時はクリスマス飾りもあちこちにあって華やかで、鉄道に乗らなくても楽しめそうな場所。
 この目の前に建っているのが元は郵便本局があった場所にあるPostal Museum。地下には本物の郵便局も入っている。アメリカの郵便の歴史と、世界の切手コレクションが中心。目玉は、郵便配達にくっついてあちこちの土地を巡った郵便犬“Owney”のはく製。日本にも来たことがあるのだとか。

 もうひとつ、ここの目玉は、宛て先を入力するとそれが絵ハガキにプリントされて出てくる機械! これに手紙を書いて切手を貼れば、世界中どこでも出せちゃいます。クリスマスも終わり、観光シーズンからは外れたこの時期、中は空いていたけどここだけは子どもたちが群がっている(笑)。私もなんとか1枚作ってみました。絵柄はオウニー♪

 これだけでも結構疲れるものだ…。遅い昼食をどうしようかと思ったけど、ユニオン駅に戻ってモールで食事にする。同じフロアにシネコンがある。ちなみにこの当時の上映作品はStar Trekほか(ほかは覚えてないのだ^^;;)。ツナサラダパスタをチョイス。4分の3ほど食べてあとはゴメンナサイ(^^;;
 いったん宿に戻り身体を休めて、日が暮れかけたころ、いよいよMCIセンターへ!
 地下鉄駅の真上がその建物で、地上に出る階段は建物わきなので、非常に分かりやすい。開場まではまだ時間があるので、周辺をぶらぶら。このすぐ近くに、数ヶ月前にできたばかりのInternational SPY Museumがある。
SPY ◆International SPY Museum◆


 さしあたり今日は行く予定じゃないけど、面白そう♪ できたばかりなので夕方のこんな時間でも行列ができてました。

 ちなみに、チケットを買わなくてもミュージアムショップには入れます。ここも大混雑。

 日を変えて午後2時台がいちばんすいているというオフィシャルHPの薦めに従い来てみたけれど、それでも100mはあろうかという行列が。ちょっと今回の旅ではクリアできそうにないな〜。
〜ショーについては該当ページを御覧ください〜

 さて、翌12月30日。

 ルームメイクに来た人が部屋の鍵を開ける音で目が覚めた。まだ寝ている私を見つけて「Sorry!!」と言って出ていったが、寝ぼけているこちらとしては何がなんだか。ベッド脇に置いた時計を見ると、朝食の時間はとっくに過ぎていた。むーん、朝食付きの弱点はココだな。寝過ごすと食いっぱぐれる!(爆)

 とりあえず部屋にいてもしょうがないので、身支度して外に出ることにする。ショーを見終わって興奮しつつも寂しいものの、明日は何もないとわかっているとよく寝られるものだ。いくぶん身体の調子も戻っている気がする(今ごろねぇ>_<)。
 メトロの入り口はほとんどがこんな感じの、“ずどーん!”とした「かまぼこ型」。
 「入り口」というより「穴」と呼びたい(笑)。
 中も似たような感じでかまぼこ型の天井。どの駅も似たような雰囲気で、今自分がどの駅にいるのか一瞬ではつかみにくい(^^;;;
◆National Museum Of American History,Behring Center◆

 1620年に清教徒が入植して以降のアメリカの歴史を展示する博物館。先住民に関する博物館はこの時別の場所に建設中だったはず。

 人類が作ってきた様々な道具、発明の数々。歴代ファーストレディのガウンやドレス、ホワイトハウスで使われた調度品などの展示。ジャッキーの服は今見てもモダンでおしゃれ。
 黒人差別に関するジオラマ、第2次世界大戦中の日本人抑留についてもそれだけで広いコーナーが設けられている。

 そして、9.11に関する展示。ビルの崩壊跡から発見された、つぶれたカメラが生々しい。

 この建物には郵便局が入っていて、ここから出すと通常とは異なる、スミソニアンの消印が押されるのだとか。とにかく出してみましょう〜。

 写真はここから出てきたときに写したもので、Washington Monumentが遠くに見えます。でもここを見学するには朝7時30分から配布される整理券が必要で、並んでまで見ようとは思わなかったので今回はパス(^^;;この景色だけで十分だ。
  
◆National Museum Of Natural History◆

 Smithonianはたいてい入り口でセキュリティチェックを受けるのだけど、ここでもかばんを自分で開けて中を見せなくてはならない。
 目視だったりX線検査だったりバラバラで、小さいライトで照らして見るくらいの場所も多く、こんなので何がわかるんだと思うんだけど^^;; 空港を除けば観光案内所が一番厳しかったかも。

 ここではアフリカゾウの剥製がお出迎え。壁際にはここでも他の建物同様、クリスマスツリーが。
 化石、鉱物、宝石などひたすら“並べました”感のある展示方法がいかにもアメリカンな気がする中、人だかりができているのは「Hope Diamond」。うやうやしげに展示された台が通路中央に独立していて、ケースの中で回っている。ルイ14世が購入後フランス王家が所有し、盗難を経て後の所有者の名前をとってこう呼ばれるブルーダイヤ。最後の所有者が今のネックレスの形にしていつも身につけていたらしいのだけど、重くて肩がこりそうな(^^;;;

 SOIを観られることは楽しみかつこの旅の最大の目的だったので、それが終わって残りの日程を消化している状態だった。だからではないのだけど、実はこの時、ものすごく“気分は海の底”で。身体はここにいるけれど、心はどこを浮遊しているのやら。必要最低限話すだけですむ一人旅でよかったなとつくづく思ったし、ここが外国で、あまり深い話をしなくてすむから本当によかったと思った。
 そう思っていたのもつかの間、ワシントン滞在中「日本人ですか?」と日本人から話しかけられること2回。そりゃどう見てもあたしは日本人だけどさ(笑)。一緒に行動しようと言われても、ひとりでいたい気分の時には困る話。
 異国で同じ日本人見つけて安心する気持ちはわかるのだけど、今の気分では道連れを増やすわけにはいかないから、丁重にお断りしてました。
US Capitol ◆United States Capitol◆

 通常であればガイドツアーか自由観覧を選べるのだけど、この時はガイドツアーのみ実施されていました。
 最初行ってみたら誰も並んでなくて、警備員さんとおぼしき人に聞いてみたら今日は日曜で休みだから明日来なさいという。
 そこで翌日また来てみたら、今度は今日の分は終わったと言われ、さらにまた来てみたら列ができてるけど全然すすまないので、あえなく断念。

◆Library of Congress◆


 US Capitolのお向かいにある議会図書館。Photo ID(つまりパスポート)を持っていたのでいざとなれば入れたけれど、時間の都合で外観だけ観賞(^^;;
◆The Phillips Collection◆

 フィリップス家が所有する絵画を公開している、もとは邸宅だった建物自体も味があるギャラリー。入り口の受付でお金を払い、クロークにコート類を預けて中へ。カフェとショップがあって、食事もできます。(朝食食べたばかりだったので私は食事しませんでしたが)
 Smithonianの美術館、博物館のように広すぎることがないので、じっくり観ることができます。

◆ B&B ◆

 今回の宿はこんな感じでした。オーナーさんは日本人。でもしょっちゅう出かけていて、あまり家にいないらしく、この方に会えたのは2回くらいだったかも(^^;;

食堂にはツリーが飾られています。
折鶴ツリー  31日の朝、私のほかに誰も降りてこないものだから、オーナーさんとひとしきり福祉談義。この日に限ってオーナーさん、話す気満々の様子で^^;;;。もう出かけようかと思ったら、「ニューイヤーイブなんだからパーティーにでも行けばいいのに」と言われたんだけど、そんな、ひとりでパーティー行ってもなぁ(爆)。ふつうのお店も今日は早仕舞いだし、翌朝の出発準備もしたいから、おとなしく帰ってくることにしますワ〜。

 建物にツリー、リース。街にもツリー(下のもそう)。もうすぐ新年、どこへ行っても「Happy New Year」の声が聞かれる。駅周辺やドラッグストアの入り口などにいるホームレスも口にするセリフです(^^;;。

 ちなみに食事ですが、お昼ごはんはモールやミュージアム内のカフェテリアでサラダ系のものを食べていたけど、夕食は駅から宿に戻る途中でコーヒー買ってパン買って、あとドラッグストアでアイスクリーム! 日本みたいな小さいカップアイスなどはないのだけど、オレオだったかのビスケットサンドが売ってたので、食欲ない身には夕食をがっつり食べる気がさらさらないので、毎日買ってました(笑)。
 別に下○をしているわけではなくて。むしろ出ないというか。ただただ胃腸が気持ち悪く時折差し込むという感じ。といって食中毒でもないので、旅の前に調子を崩す自分がうらめしいだけです(爆)。
 いよいよ出発の日。日曜なのでいつもより朝食時間が遅いらしく、出発には間に合わないのでこの日もB&Bの朝食は食べられず(泣)。
 それまで平年よりかなり暖かい日が続いていたけれど、この日はあいにくの雨。呼んでもらったタクシーに乗って空港へ。街の風景も霧でけぶってよく見えず。チェックインも無事終了、搭乗開始までターミナルで義理土産購入など時間をつぶし、ほぼ定刻どおり離陸。

 行きと同じデトロイト空港で乗り換えなのだけど、国内線から国際線への乗り換え時間が1時間しかないので日本出発前から心配だった。ところがこれが行きとは違って入国審査がないものだからいたって単純で、搭乗口も同じターミナルで一直線、モノレールや動く歩道もあるけれど、歩いても駅での電車の乗り換えと同じ感覚なのが、便利だけど拍子抜け(^^;;

 座席番号を見ると半分よりは前のほうらしいので、乗れるのも後のほうになるはず。というわけで、離陸15分前まで免税店を見て過ごし、戻ってもまだ搭乗待ちの乗客の列がある状態で、余裕で乗り換えできました。さすがハブ空港は便利。覚えておくことにします(^^;;;

 成田にはほぼ定刻で到着し、荷物も無事に出てきたものの、寒い! ワシントンでさえ出番がなかったニットの帽子、今初めてかぶりましたよ(笑)。

 出かける前は治安、天候など不安のある状況だったけれど、滞在してみれば思いのほか寒くもなく、天気にも概ね恵まれた旅でした。


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