2004 カナダへの旅 (2004/4/28〜5/4)

+++ Edmonton → Calgary +++

文責:エマ




 カナダ行きの理由はCSOI観賞が一番の理由でしたが、CSOIの日程とGWの連休がぶつからなかったら実現しなかったと思います。
 でも本来なら年度明けは一年で最も忙しい時期で、単に“旅行”するなら一仕事終えてからにしたいのが本音(^^;;。しかも日本からだと旅行ピーク期に行くということになってしまう。もはや行くことそのものが大変贅沢な行為! 「お金に余裕があるから行く」のでは決してなく(爆)、“そこに山があるから登る”という登山家のような理由で突き動かされている、というのが近い気持ちですね(笑)。

 それでも観たいのだから仕方がない。ただやはり、それだけお金と時間をかけて行くのだから、スケート観賞だけでなく、観光もしたいというもの。そこでガイドブックを読みふけってはみるものの、結局決めきれずに現地へ行くのがここ何回かのパターンです(笑)。

 ところで今回はデジタルカメラ、銀塩カメラのほかパソコンを持って行くつもりでいました。昨年、現地滞在中に自分のパソコンがなくて困ったことがあったので。
 アダプター類を預け入れ荷物に入れて先に空港に送り、本体のみ手荷物のつもりでいたのに、出発当日、いざ手荷物の最終確認をしたら、どうしてもカバンのジッパーが閉まらない!(爆) 貴重品が入ってるカバンもあるからこれ以上手荷物カバンを増やすわけにはいかないし、カメラを入れて移動することを考えるとこのカバンでないと後々困るし。ということで、手荷物の中でいちばん優先順位の低いパソコンを、置いていくことにしました。たいして容積ないように見えて、これを抜くとすんなりジッパー閉まるんですよね(笑)。ああ、預け入れの中にいきなり無駄な荷物が〜(>_<)。

 4月28日出発当日。ニュースではGWの出国ラッシュが始まったとのことだったけど、私が空港に着いた時は全然そうは感じなかったです。行き先や時間帯にもよるのかも? チェックインした後遅いお昼を食べ、セキュリティを経て出国手続きへ。でも、どこもそれほど混雑はしてなかったです。ピークはもっと後の日だからかな?

 ところで、出国手続きしてしまうと、時間を持て余すんですよね。搭乗口が結構遠かったので早めに行ったものの、途中にある免税品も買いたい物が特にないので適当に眺めるのみ。タバコ吸わないし、ブランドものにも昔ほどの熱はないし、いいなと思う形ほど置いてないものだし、化粧品もふだん使ってるのは置いてないし、周囲からも今回は頼まれてないし。それに、行きから荷物が重たくなるのもツライし。ひとりだと持てる量にも限界ありますからね。食事も、乗って1時間もしたら出てくるし、さっき食べたばかりだし。ということで、出発前の買い物というとせいぜい水ボトルくらいで終了。

 飛行機は定刻より少し遅れて出発、バンクーバーには10分ほど遅れて到着。昨年来たときはSARS流行のために通常の外国人入国書類のほか、全員が特殊な書類を細かく書かされましたが、今年は注意書きの紙を渡されただけでした(昨年はなかった日本語版もありました)。

 入国審査に向かったら、ちょうど台北と香港からそれぞれ到着便があったばかりだったので、かなりの行列ができている! 乗り継ぎに最低限必要な時間が1時間40分とのことだったけど、この時点で1時間きってるぞ! 間に合うんかいな。…と思いつつも、いよいよやばくなったら呼び出されるか優先審査してくれるだろうとたかをくくってた面もありました(爆)。

 十数人ずつブースの前に案内され、ほどなくして私の番。入国の目的を聞かれたので「観光です」と思わず言ったところ、「エドモントンに何があるんだ?」と聞き返されたのには「!」。
 『何って外国人に聞くなよ!』と内心思いつつ、「えー、Canadian Rockyとか、Jasperとか、いろいろあるじゃない!(^^;;;」と訴えたら、いぶかしげな顔しつつ、入国させてくれましたわ(笑)。ジャスパー、行く予定じゃないんですけどね(爆)。

 要するに、エドモントンはビジネス&学生街なので、観光客はすぐイエローナイフかジャスパーに行ってしまうのでしょう、私の行動は不思議に思われたんでしょうね(^^;; 「スケート観に行く」なんて言ったら、もっとややこしいことになりそうなのでパス(笑)。観光も間違いではないしね。

 無事カナダ入国を果たして、審査を抜けたところにあるターンテーブル、ふと見るとちょうど私の荷物が出てきた(正確には“落ちてきた”と言うべき?)のが見えたので、テーブルに行く勢いでそのまま取って途中でまた預け、空港内を延々歩いて、国内線のセキュリティチェックを受けたのち搭乗口へ。なんとか間に合いました(^^;;;;。

 Edmonton空港から先は、SKY SHUTTLEでダウンタウンへ。外は大きい建物がなく、一面の平野で地平線が見える。そこに、ポコポコと低い位置に浮かぶたくさんの雲。日差しが強そうだなぁ。1時間ほどでホテルに到着。

 チェックインして荷物を置いてから、買出しついでにダウンタウンの様子を見に行く。…がしかし、人が歩いていない。やたら路駐はしてあるんだけど。建物も窓の外から中が見えにくい作りで、Openしてるのかどうかはっきりわかりにくい。ショッピングモールに入ってみても、なんだか薄暗くてお客も店員もほとんど姿が見えない。もうそろそろ閉店時刻っぽいな。いるのは旅行客くらい? レストランにはさすがに人がいたけども…。
 エドモントンのショッピングエリアというと、West Edmonton Mallという、ものすごく大きなのがダウンタウンから車で1時間弱行ったあたりにあるんです。あとはUniversity of Albertaの学生さんたち御用達:Old Strathconaあたり。そちらに行けばもっと活気があったのかもしれないな。

 なんとかドラッグストアを見つけたので、そこでいろいろ買い込み、今日は部屋食にする。実は出発前に風邪をひいてしまい、熱っぽかったのでした。「念のためショーの日より1日早く来る」というのは正解だったと実感。

 翌朝、目覚めはまぁまぁだったかな。サービスの朝食をいただきにロビーへ。ベーグル、マフィン、食パン、シリアルに、バナナ、オレンジ、リンゴ(なぜか果物は全部まるごと)、ゆでたまご(これはなぜか殻がむいてある)、ヨーグルト、ジュース、牛乳、コーヒー、紅茶と十分いろいろ置いてある。カモミールティーがあったのはうれしかったけど、できれば果物は切り分けておいて欲しかったね〜。みんなして、一度躊躇した上でむきやすいバナナをとってるんだもの(笑)。

 部屋にサービスで配られた新聞に一応目をやりつつ(笑/読めなくても一応はね)、ゆっくり朝食後、一旦部屋に戻って今日の予定を練る(「今からかよ!」by さまぁ〜ず三村)。アルバータ大学のほうへ行ってみようかな? だいたいの予定がたったところで、LRTのDay Passを買うのとRide Gideを入手するために少し離れた大きい駅まで歩く。その間に昨日のショッピングモールを通ったけど、中に入ってしまえば夕方よりは明るい雰囲気で、昨日よりは人もいましたね。ちょっと安心(笑)。

 ところが目的の駅に着いてRide Gideを手にとったところで、どーっと変な冷や汗が。マズイな〜、また調子おかしくなってきてる? 今日の夜はショーを観るのだし、それまでに体力消耗してはイカン。というわけで急遽Day Passを買うのはやめ、来た道をそのまま戻り、モール内でお土産を買うことにしました。
 もともとこの先ゆっくりお土産を見る時間をとることはできないだろうと思っていたのと、帰りの空港で買うと手荷物が増えすぎてひとりでは収拾つかなくなるのと、できれば物品税のないアルバータ州で買いたかったから。GSTの分は後で還付請求すればいいとしても、元の出費は少ないにこしたことないですしね。お土産と自分の服を短時間で購入。

 ホテルに戻って、あと数時間はひたすら身体を休めてました。時差ぼけもあったのかなぁ? 思い切って観光をやめたおかげで、夕方出かける時間までには体調も復活してきました。

 CSOIエドモントン公演の会場:Rexall Placeは、つい最近まではSkyreach Centreという名称でした。なのでホールの壁の名称も以前のを覆うようにたれ幕を下げてる状態(^^;; LRTの出口からはすぐなのだけど、チケットのPick Up Windowがあるのはぐるっと回った反対側だそうで、結構歩きました(笑)。
 ちなみにチケットは全部事前に日本に送ってもらうよう手配していたのだけど(万一行けなかった場合、現地受け取りだとチケットの現物すら見れないことになって悲しいので)、エドモントンだけは「クリスマスシーズンが近いので郵送はできない。当日窓口で受け取ってね〜」というメールがきていたのでした。…同じ日に手配したカルガリー、バンクーバーともにちゃんとクリスマス前に郵便で届いたんだけどねぇ(^^;;

 ショーの様子は別ページをご覧いただくとして、この日、今回の旅で一つ目のハプニング発生。 デジカメが壊れました!  Rexall Placeの外観を撮り、ショーの様子も少し撮ったところで、シャッターボタンが押せなくなり、レンズが動かなくなり、電源が勝手に切れてしまった! 休憩時間に電源を入れてみたものの、ヤバそうな悲鳴を上げる。でもそれまでに撮れてる分のプレビューはできるので、データは無事らしい(失敗ショットばかりだったけど)。

 …3月の北九州ではなんとか無事使えたこのカメラ、前年末の全日本で壊れたばかりだったのですよね。その前にも全日本ジュニアで壊れましたが。全部、同じ症状です。ちょうど保障期間が過ぎる時だったのですが、こうも同じ症状が続くと、もともと不良品だったのではという気もしてきます。この後の観光でマクロモードを使いたかったので、早い段階で壊れたのはかなり痛いですわ…。レンズが繰り出した状態で壊れたので、普通にしまうよりかさばるのもいい迷惑(>_<)。

 でもショー自体は大満足♪ 終わって外に出ると、ついさっき日没だったのか、まだ外が明るい! 夜景を撮るにはもってこいの空の色、といえばわかります? とはいえ、人ごみの中で重たいカメラ(この時は長いレンズだけ持参して標準レンズはホテルに置いてありました)を引っ張り出すのは気がひけたので、おとなしくホテルに戻りました(^^;;; ちなみにこの頃の日照時間は15時間。夜明けが朝6時頃なので、日没が夜9時というわけです。さすがにホテルに戻るころには月が出ていましたが。

 明日はCalgaryへ移動なので、お風呂入って荷物整理しつつ早めに就寝。

 翌朝チェックアウトしてサービスの朝食をいただき、シャトルに乗って空港へ。午前中だったからか今日は雲がほとんどない。10人乗りのシャトルはあちこちのホテルを巡って満員状態で空港へ。
 チェックインを済ませた後、前夜書いたハガキを出したかったのに、ポストはあるものの売店では切手を売ってない。店員に訊くと出発エリアで買えるというのだけど、セキュリティの中よね…。とにかく、セキュリティをクリアして中へ。そこの書店で切手は買えたものの、そのハガキをどこで出せるか訊くと、このエリアにはなくて、外だと言うんですよね(笑)。
 「いっぺん出てもいいけど、もう一度セキュリティを通る必要がある」とのこと。ハガキを出してくれるよう頼めそうだったけど、数時間もしないうちにCalgaryに着くのだし、あせってもあまり変わらないと思って自分で確実に投函するほうを選びました(^^;;; 切手付きのハガキを買えたらよかったんだけどね〜。

 カナダならではということで、今朝のコーヒーはSecond Cupで。相変わらず薄いコーヒーだ(笑)。

 エドモントンからカルガリーに行く飛行機は、約40人乗りのプロペラ機! 乗りたかったんですよね、プロペラ機。今まで乗ったことなかったので。中に乗ってみると、プロペラの回る影が壁に映ってて、振動音などもやはりフツウのジェット機とは違いますね〜。

 1時間ほどでカルガリーへ到着。Calgary空港の荷物が出てくるターンテーブルには、実物大の人間や動物のジオラマが飾ってあって面白い。しかし、ひとつのテーブルにいろんな便の荷物がまとめて出てくるので(これも“落ちてくる”んだけど)、周囲はごったがえしていて、自分の荷物がわかりにくい。ちょっと時間がかかってたかな。空港バスの窓口へ行くまでの間に情報ペーパーをいくつか入手、往復チケットを買って乗り場へ。

 ホテルへは20分くらいで到着(日本と違って渋滞知らず)。昨年も同じホテルだったのですが、今年は他にしようと思っていたところ、2泊すると安くなる週末料金が新たに設定されたので、昨年到着した日に1泊しかできず、ほとんど寝るだけで終わってしまったから今年はリベンジとして(笑)同じホテルに泊まることにしました。

 まだチェックイン時間じゃなかったので荷物を預かってもらおうと思ったら、何かいぶかしげ。「すぐ部屋に入れるけど、荷物預かったほうがいいの?」と言われ、そこでようやく「あ、預かってもらわなくていいですー」と気づいた状態で(^^;;; 預かってもらう気でいたから気づかなかったけど、部屋の用意ができてたのね。おかげで助かったけど。荷物を置いて、顔を洗いなおしてから街中へ買出しに。タワーは昨年昇ったのでいいとして、一応観光場所と言われている「Eau Claire Market」に行ってみる。…が、時間がまずかったのかたいしたものは無し。何も買わず、ダウンタウン中心部へ行きいろいろ買い込み、一旦ホテルへ。エドモントンよりはずっとだくさん街中に人の姿が見られ、活気がある気がします。

 この後またショーを観るのだけど、それまでにどこか行こうにも時間が中途半端でせっかく行ってもすぐ移動しなきゃならなくなるのでやめにして、ショーまでしばし休息&荷物整理。エドモントンの新聞2紙に昨日のショーの写真が大きく載っていたので空港で買ってあったのに目を通し、不要な部分はリサイクルボックスへ。

 時間はあっという間にたつもので、ショー開始1時間前には会場へ。駅から会場まで続く通路の壁には、1912年に始まって以降のCalgary Stampedeのポスターがずらり。通路の反対側にも3箇所くらい、代表的な時代の様子を実物大の人形や馬車などで再現した展示があって、Calgary最大のお祭りの歴史を感じさせてくれます。こういう時にデジカメがあったら、さっと出して撮れるのになぁ(うらみ節/笑)。ショーの様子は別ページをご覧ください!

 翌日は、一日時間があるのでバンフへ日帰りで行くことに。前日にに移動して泊まっていれば早朝から動けたでしょうけど、ショー終わってから重たい荷物を抱えて移動というのは無理な話なので、Calgaryを拠点にするのは必然でした。

 早朝のバスでバンフ入り。バスディーポまで最寄駅から徒歩20分というので、ものは試しに歩いてみることにしたのだけど、思った以上に遠いです! しかも途中の立体交差を徒歩で通るのはわかりにくいし、バスディーポが見えているのにどこから入るのかもわかりにくい! 実際に歩かないとわからないことは色々あるものです。タクシーで行けば早かったけど、よけいなお金を使いたくなかったので、これはこれでよしとしましょう(^^;;。皆さんには、ケチらず(爆)タクシーで行くことをお勧めしておきます。

 バンフに着いてからレンタサイクルを借りるか、バスツアーに参加すればいいかと思っていたのだけど、まだ観光シーズンにはほんの少し早いのと、見所の範囲が広すぎるのと、ツアー出発時間にはバンフ到着が間に合わないことがわかったので、日本語の通じる個人ツアーを頼むことにしました。当日の参加者は私のほかに2人。それぞれ個人で来たそう。うち一人は私と同じホテルに泊まってて、もう一人は翌日のバンクーバー行きが私と同じ便と判明! いやー、世間は狭い(笑)。
 バンフでの写真はこちらをご覧くださいまし→ Banff

 山の天候はよく変わるというのが定説。寒くなっても大丈夫なように冬のジャケットを持ってきていたのだけど、寒かったのは0℃から下にいくこともある朝方と夜中だけで、当日は夏日で最高24度もいくとの予報! 実際、雲ひとつない天気で、湿気がなくカラッとしてるのはさわやかでいいけど、空気が乾燥していて日差しが強く、とっても肌には悪そうな天気(^^;; もちろん帽子必須です!

 朝が早かったけど、バスディーポには食事する所もあるので、朝食はバスを待ってる間に適宜終了。バンフでのお昼のつもりでベーグル(またかい!)を持ってきていたのだけど、流れにまかせていたらダウンタウンの日本料理店に入ることに。ずっと海外にいる人ならいざ知らず『たかだか1週間の旅で和食かー』と一瞬思ってしまったものの、外国の日本料理店に入るのは初めてなので、それはそれでどんなもんか興味はある。
 ご飯と味噌汁のついた定食でおかずは「生姜焼き」「さばの塩焼き」など数種類から2つ選べるというのだけれど、ちょっとでも外国気分を出そうと思い「カリフォルニアロール」と「サーモンロール」にしました。
 …ってことは? はい、そうです。寿司をおかずにご飯を食べるのです(爆)。炭水化物取りすぎ!(笑) 思ったよりはちゃんと日本風の味でしたね。ほかにも日本人やその他の国のお客さんが入ってました。
 午後もあちこち回り、最後にミネワンカ湖に行って終了。

 カルガリーに戻ってからは、翌日の出発を控え、朝早くて疲れもたまっていたので、昼に食べ損なったベーグルで夕食を済ませて、荷物整理と休息に充てました。新聞の買い出しだけはしたけど、“CSOI”の記事はなかったみたい。

 ところでカルガリーのこのホテル、部屋付きのバスローブがあるんです。備え付けのものは着ておきましょう〜、とりあえず(笑)。長くってガウン状態だけど、それ着て立派なデスク&チェアに収まってみると、気分だけでもVIPになれる(笑)。

Calgaryの夜明け
カルガリーのホテルの部屋から見た朝日です。夕方みたい??


続きは次ページにて!




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